【今治市大三島美術館】40周年!貴重な日本画や初公開作品が集まる「現代日本画展」を取材

しまなみ海道のほぼ中央に位置する今治市大三島。自然豊かな島に、

日本画家たちの若き日の貴重な作品を数多く所蔵する「大三島美術館」があります。

2026年10月3日(土)から11月29日(日)まで、開館40周年記念企画展

「現代日本画展 作家と大三島美術館」が開催

今回の企画展では、著名な日本画家たちの若手時代の作品から、近年の作品までを比較して鑑賞できるのが大きなポイント。

今回は大三島美術館を訪れ、稲葉さんにお話を伺いながら、

普段なかなか見ることのできない作品や企画展の見どころを取材しました。

大三島美術館外観

大三島美術館とは?若き才能を支えてきた40年の歴史

1986年に開館した「大三島美術館」は、現代日本画を中心に収蔵・展示している美術館です。

大きな特徴は、現在では高く評価されている画家たちの、

20代から40代頃に制作された作品を数多く所蔵していること。

その背景には、旧大三島町長・菅省三さんが、

まだ若手だった画家たちの作品を購入し、活動を応援してきた歴史があります。

「作家と共に歩み、共に成長する美術館」という理念のもと、

40年にわたって画家たちとのつながりを大切にしてきました。

現在では鑑賞する機会の少ない若手時代の作品に出会えることも、大三島美術館ならではの魅力です。

40周年記念「現代日本画展」には13名の日本画家の作品が集結!

稲葉さんの画像②

今回の企画展では、大三島美術館の開館当時から関わりのある13名の日本画家に焦点を当てていて、

若手時代の収蔵作品と、10年後、20年後、さらに近年に制作された作品を見比べられる特別な展示です。

約2年をかけて実現した貴重な企画展

稲葉さんによると、企画展の準備は約2年前から進められていたそうです。

作品の所在確認や借用の調整など、作家本人やご遺族、画廊など多くの関係者の協力によって実現しました。

普段は別々の場所に所蔵されている作品や、長らく展示されていなかった作品が集まっていることも、

今回の企画展の大きな見どころです。

今回だからこそ見られる!貴重な日本画作品をご紹介

今回の展示では、同じ画家でも制作時期によって表現が大きく変わった作品や、

長年変わらない作風を追求してきた作品を楽しめます。

その中から、取材で特に印象に残った作品をご紹介。

青山亘幹さん 約25年間で大きく変化した作風

大三島美術館個展内②

日本画家・青山亘幹さんの作品は、作風の変化を感じられる展示のひとつです。

1971年制作の「聖灰水曜日」と1996年制作の「刻」では、同じ画家が描いたとは思えないほど表現が異なり、

若手時代の西洋絵画の影響を受けた作品から、華やかな色彩の日本画へ。

そのため、約25年という年月の中で生まれた表現の変化は、日本画に詳しくない方にも注目していただきたいポイントです。

中島千波さん 久しぶりに揃って展示される貴重な2作品

大三島美術館個展内①

日本画家・中島千波さんの「衆生口(言わざる)」「衆生耳(聞かざる)」も注目作品

この2点は、山種美術館賞展で優秀賞を受賞した作品「衆生・視」につながる、制作過程を知るうえで貴重な作品です。

稲葉さんによると、2作品が揃って展示されるのは久しぶりとのこと。

普段なかなか見る機会のない、貴重な収蔵作品を鑑賞できる機会となっています。

畠中光享さん 今回の企画展で初公開となる新作!

大三島美術館個展内③

鮮やかな赤色を背景に、牛と人物が描かれた大型作品。

日本画家・畠中光享さんによる「牛の歩みのように」は、今回の企画展のために制作された2026年の新作です。

細かく描き込まれた牛の模様や、美しい色彩表現が印象的な一枚。

今回が初公開となる特別な作品であり、開館40周年という節目にふさわしい見どころのひとつです。

美術に詳しくなくても楽しめる!大三島美術館の展示の工夫

今回の企画展では、日本画に馴染みのない方でも楽しめるよう、展示方法にも工夫が施されていて

解説を増やしすぎず、作品を見比べながら、それぞれの違いを自由に発見できる構成になっています。

また、制作年などが分かる作品案内や、詳しい情報を確認できるQRコードも用意されています。

「この絵が好き」「同じ画家なのにこんなに違うんだ」

そんな自分なりの発見を楽しめるのも、今回の展示の魅力です。

40年の歴史が生んだ貴重な日本画展

開館40周年を迎えた大三島美術館。

今回の「現代日本画展 作家と大三島美術館」では、著名な日本画家たちの若手時代の作品や、

長い年月を経て変化した作風、今回初公開となる新作などを鑑賞できます。

約2年の準備期間を経て、多くの関係者の協力によって実現した今回の企画展。

さらに、40年間にわたって画家たちを支えてきた大三島美術館だからこそ実現できた、特別な展示となっています。

日本画に詳しい方はもちろん、初めて美術館を訪れる方もおすすめできる展示会となっていました。

11月にはワークショップも開催!

ワークショップ

11月8日今回の大三島美術館の関連イベントをさらに紹介。

さまざまな箔を使って秋の落ち葉を表現するワークショップを開催します。

オリジナルの作品で秋を描けるのが魅力

興味がある方はこちらのイベントにも参加してみてはいかがでしょうか?

施設情報・アクセス

施設名今治市大三島美術館
展覧会名現代日本画展 作家と大三島美術館
開催期間2026年10月3日(土)~11月29日(日)
開館時間9:00~17:00
休館日月曜日(祝日の場合は原則翌日)
住所愛媛県今治市大三島町宮浦9099-1
通常観覧料一般520円/学生260円
電話番号0897-82-1234
駐車場あり(無料)

※観覧料・休館日などの最新情報は、来館前に公式サイトをご確認ください。

大三島美術館公式サイトはこちら

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