FeelFree・大野力斗さんが考える地域農業の未来|耕作放棄地の活用と新たな雇用づくり

「地域をもっと元気にしたい。」

そんな思いから、イベントを通じて地域活性化を行っている団体

FeelFreeの代表 大野力斗さんは2026年、農業への取り組みを始めました。

大野さんが農業に取り組み始めた目的は大きく分けて2つ。

1つ目が就労支援を利用している方々の新しい仕事を生み出すこと。

そして、2つ目は地域で増えている耕作放棄地や使われなくなった農地の活用でした。

この記事では、そんな地域活性化チームFeelFreeが農業を始めた理由と、

実際に農業へ携わったからこそ見えてきた地域農業の課題、そしてこれから目指している未来について紹介します。

大野さんのお米畑

FeelFree代表の大野さんが農業を始めた理由|雇用づくりと耕作放棄地の活用

近年、農業従事者の高齢化や後継者不足を背景に

以前は田んぼや畑として使われていた土地が、

そのまま使われなくなるケースが増えています。

こうした背景から大野さんは地域に残る農地をもう一度活用しながら、

新しい仕事を生み出せないかと思案。

その結果、現在はきゅうり、お米、ナス、トマト、スイカ、メロンなどさまざまな農作物を栽培するに至っています

きゅうり畑の全体像

大野さんが農業を通じて感じた「農家の大変さ」

「実際に農業へ携わってみると、外から見ているだけでは分からなかったさまざまな課題が見えてきました。」

自身の育てたきゅうりの様子を見ながら話す大野さんは、

現在本業を持ちながら農業にも取り組んでいます

「農業を本業として長年続けている方々は

天候に左右されながら農作物を育て、農地や水を管理し、収穫から販売まで行っています。

そんな中、農業従事者の高齢化も進んでいますよね。

そのため、

”農業は大変”

”農業は儲からない”

というイメージが強くなり、新しく農業を始める人が増えにくい状況につながっているのではないか。」

そう感じていると話します。

きゅうりを収穫する大野さん

大野さんが危機感を抱く「水の流れを知る人」の減少

農家が減ることで失われるのは、農作物を作る人だけではありません。

大野さんが特に危機感を感じているのが、

農業用水や地域の水の流れを理解し、管理できる人が減っていくこと

田んぼや畑へ水を届けるためには、水路や水門、弁などを適切に管理する必要があります。

地域によっては農家の方々が交代で水の弁を操作し、

「どの弁を開けるとどこへ水が流れるのか」

「いつ、どの程度水を流せばよいのか」

といった判断を行っています。

しかし、こうした知識はマニュアルだけでは残しにくく

長年の経験によって受け継がれてきたものでもあります。

だからこそ農家が減ることは、

地域に蓄積されてきた農業の知識そのものが失われることにもつながるのです。

大野さんのビニールハウス

耕作放棄地が増える前に、農業の知識を次世代へ

使われなくなってしまった農地のことを指す”耕作放棄地”。

耕作放棄地が増えると雑草が生い茂り、時間が経つほど再び農地として利用することが難しくなります。
耕作放棄地が増えると雑草が生い茂り、時間が経つほど再び農地として利用することが難しくなります。

さらに、水路や農道を管理する人まで減ってしまえば、

地域全体の農業環境を維持することも困難に。

そのため大野さんは、現在の農家の方々が元気なうちに

農業の知識や技術を次の世代へ継承できる仕組みが必要だと考えています。

また農作物を作るだけで十分な収益を確保することは簡単ではありません。

だからこそ、これからの農業には「作る力」だけではなく、売る力や伝える力も必要だとも話します

大野さんが育てたきゅうり

FeelFreeが目指す農作物のブランド化と販路づくり

どれだけ美味しく、品質の高い農作物を作っても、その魅力が消費者に届かなければ十分な収益にはつながりません。

そこでFeelFreeが大切だと考えているのが、農作物のブランド化と販路づくり

「誰が作ったのか」

「どんな場所で育ったのか」

「なぜ、この農作物を作っているのか」

そうした背景まで含めて発信することで、農作物そのものに新しい価値を持たせることができます。

さらに、ホームページやInstagramなどのSNSを活用すれば、

小規模な農家であっても自分たちのブランドを育て、消費者へ直接魅力を伝えることが可能です。

つまり、これからの農業では、

「良いものを作る力」+「その魅力を伝える力」

の両方が重要になっていくのでしょう。

きゅうりを手に取る大野さん

FeelFreeが目指す「次の世代につながる農業」

FeelFreeが農業を始めた最初の目的は雇用を生み出すことと、使われていない農地を活用することでした。

しかし、大野力斗さん自身が実際に農業へ携わるなかでその先にある地域全体の課題も見えてきました。

農作物を育てる人。

農地を管理する人。

地域の水の流れを知る人。

そして、その知識を次の世代へ伝える人。

地域の農業はこうした人たちのつながりによって成り立っています。

だからこそ、今いる農家の方々が元気なうちにその経験や技術を次世代へ継承していくことが必要です。

同時に耕作放棄地を再び活用し、新しい雇用を生み出し、農作物のブランド化や販路づくりを進めていく。

「大変で儲からない農業」から、「次の世代も挑戦したくなる農業」へ。

FeelFreeと大野力斗さんの農業への挑戦は、まだ始まったばかりです。

これからも実際に農業に携わりながら課題と向き合い、

耕作放棄地の活用、農業の担い手不足、就労支援による雇用づくり、農作物のブランド化などを通して、

地域農業の未来につながる取り組みを続けていくとのことでした。

行政情報の詳細
内容の要約
地域活性化チームFeelFreeが実際に農業へ携わったからこそ見えてきた地域農業の課題について紹介します。
対象エリア
全市対象
対象者
全市民向け
受付状況
受付中
問い合わせ先
https://www.instagram.com/feel.free.npo2023/